■ eリサーチ&インベストメント
・業務内容:レポート発行・セミナーなどの実施
・株式市場・ドル円市場などマーケット概況の分析・情報発信。
2019年3月4日発売。
eリサーチ&インベストメント著作。(画像リンク)
先進国における中央銀行の金融政策と外為市場の相関性を解説した基本書。
FOMC前、米国の2年債利回り は上昇しているが、やはりというべきか節目(1.00%)の手前で推移している事が分かる。(右図)
日本の2年債利回りは-0.2%水準で推移しており、(多くは語らないが)この軌道が変わらない見通しである現在、結局のところドル円レートは米国次第、という事が浮き彫りになっている。
利上げがなかったとしても、最近のマクロ統計(厳密には雇用と物価上昇率)から、6月利上げを強くアピールするかも知れない。しかし昨年、イエレン議長は5月にも関わらず「今年中(2015年中)に利上げ」と発言した事で、市場に様々な混乱をもたらした。「整合性を合わせるための12月利上げ」は失敗だった、とみている。
よって、そのような教訓から(利上げを見送った場合)、6月利上げを強調する事がない可能性すら残される。しかしその場合においても、経済データの強さ(雇用と物価)だけは強調する事になるだろう。
どちらにしても、ここ最近のボックス圏の上限であった115円を限りなくプッシュしたのち、ドライブとばかりにUターン、現レンジ(113‐115)に収まるのではないか。
GDP成長率・企業収益ともにパッとせず、賃金とて低迷が続いている。米国経済に対する冷ややかな視線は、そのままマーケットに表れそうだ。どのようなアナウンスをしたとしても結果は同じなのではないか。